2012年03月29日
最近読んだ本
辻仁成さんの本を今までに何冊か読んできました。最初に読んだのは、「冷静と情熱のあいだ」。最近では、「サヨナライツカ」
もともと、江國香織さんが好きで、彼女が書いた「冷静と情熱のあいだ」を読んで、男性側から書いたこの小説を読んでみたいと辻仁成さんの書いた「冷静と情熱のあいだ」を読んだのが、彼の小説を読むようになったきっかけです。江國さんは女性目線だから、あまりストレートな表現はしていないように思いました。書き込みすぎていない・・・というか。それが、読者が想像を楽しむ隙を与えてくれているような気がします。当時は、辻さんの書いたストレートさが、わかりやすく、好きでした。男の人が書いた作品らしいと思いました。
今回読んだのは、「愛のあとにくるもの」という小説です。韓国女性と日本男性の恋の物語です。愛は国境をのりこえられるのか?というような話ですが、お互いの国籍が違うせいで生じる考え方や、風習の違いが二人のあいだに壁となってたちはだかり、女性の方から離れていってしまいます。そこらへんは女性の気持ちはあまり書かれていないので、分かりにくいと思います。だけど、付き合いが安定してくると、相手の立場になって相手の本当の気持ちをわかろうという努力はなくなってくることが多いと思います。それが、二人の間では、別れを決定的にしてしまったと思います。その韓国女性の寂しさがよくわかります。たとえ、男性側の言い分が彼女を一人にさせてる原因は、二人で暮らすためのお金を稼いでいるのだから仕方ないこと・・・であっても、彼女の寂しさは故郷を離れて心を許せる人が彼しかいない状況であるのだから相当のものだったと思うのです。たとえば、彼女に説明して、二人の時間を作り出すために、生活を切り詰めて暮らしてみるとか。そんなやり方もあったのではないかなあ。とにかく、2人で一緒にいる時間を確保することが大事だったと思うんです。
最終的には、男性がその後、何年も彼女を想い続け、再会を果たし、今まで、伝えられなかった想いを伝え、彼女の気持ちを取り戻すことができたようなラストシーンとなっています。
切ない気持ちを登場人物たちと一緒に味わえ、最後は、幸せな気持ちにもなれ、話がおわってしまったのが残念に感じられました。女性側から書かれた、孔枝泳さんが書かれた「愛のあとにくるもの」も読んでみたいと思います。
もともと、江國香織さんが好きで、彼女が書いた「冷静と情熱のあいだ」を読んで、男性側から書いたこの小説を読んでみたいと辻仁成さんの書いた「冷静と情熱のあいだ」を読んだのが、彼の小説を読むようになったきっかけです。江國さんは女性目線だから、あまりストレートな表現はしていないように思いました。書き込みすぎていない・・・というか。それが、読者が想像を楽しむ隙を与えてくれているような気がします。当時は、辻さんの書いたストレートさが、わかりやすく、好きでした。男の人が書いた作品らしいと思いました。
今回読んだのは、「愛のあとにくるもの」という小説です。韓国女性と日本男性の恋の物語です。愛は国境をのりこえられるのか?というような話ですが、お互いの国籍が違うせいで生じる考え方や、風習の違いが二人のあいだに壁となってたちはだかり、女性の方から離れていってしまいます。そこらへんは女性の気持ちはあまり書かれていないので、分かりにくいと思います。だけど、付き合いが安定してくると、相手の立場になって相手の本当の気持ちをわかろうという努力はなくなってくることが多いと思います。それが、二人の間では、別れを決定的にしてしまったと思います。その韓国女性の寂しさがよくわかります。たとえ、男性側の言い分が彼女を一人にさせてる原因は、二人で暮らすためのお金を稼いでいるのだから仕方ないこと・・・であっても、彼女の寂しさは故郷を離れて心を許せる人が彼しかいない状況であるのだから相当のものだったと思うのです。たとえば、彼女に説明して、二人の時間を作り出すために、生活を切り詰めて暮らしてみるとか。そんなやり方もあったのではないかなあ。とにかく、2人で一緒にいる時間を確保することが大事だったと思うんです。
最終的には、男性がその後、何年も彼女を想い続け、再会を果たし、今まで、伝えられなかった想いを伝え、彼女の気持ちを取り戻すことができたようなラストシーンとなっています。
切ない気持ちを登場人物たちと一緒に味わえ、最後は、幸せな気持ちにもなれ、話がおわってしまったのが残念に感じられました。女性側から書かれた、孔枝泳さんが書かれた「愛のあとにくるもの」も読んでみたいと思います。